ニューオーリンズ名物ガンボの本格レシピ!!
1.Louisianaの名物料理Gumboってなに?
2.Gumboのバリエーション!!
3.”Seafood Gumbo”の材料
4.”Seafood Gumbo”の作り方概要
5.”Seafood Gumbo”を実際に作ってみよう!
Louisianaの名物料理Gumboってなに?
さて、今回はSeafood Gumboをつくってみました。
馴染みのない人も多いでしょうから、レシピの前に少し説明しておきましょう。
Gumbo(ガンボ)というのはLouisiana州の国(州?)民食(the Louisiana state official cuisine)と言われるスープ料理です。New Orleansのレストランではどこでも置いている定番料理の一つです。
基本的にGumboは主に濃いめのスープストックと甲殻類(あるいは肉)、及びルイジアナの人々に“Holy Trinity(三位一体)”と呼ばれるセロリ、ピーマン、玉葱の3種の野菜から作られます。
↑この写真は現地の有名店”Oceana Grill“で実際に食べたGumboのです(他にも4件のレストランで食べました笑)。
ただ、実は後述の通りいろいろなバリエーションがあるので、同じstreet沿いのレストランでも店によって全然違うGumboが供されます。
さて、このGumboですが、実は非常に面白いとろみのつけ方をします。なんとガンボのとろみはオクラあるいfilé powder(サッサフラス)でつけるのです!!
Gumboのバリエーション!!
前述の通り、Gumboには様々なバリエーションがあります。そのうちの代表的なものを見てみましょう。
・メインの食材 Seafood vs Meat
一番大きなバリエーションとしてはメインの食材です。NewOrleans都心ではSeafoodが一般的で、田舎に行くほど鶏肉やソーセージを使ったものが出てくるのだそうです。全部ミックスしちゃうのも結構多数派らしいですが…笑
ちなみにFrench quartorではalligator meat(ワニ肉)のGumboを出してるレストランも見つけました。僕は、食べられなかったですが…。
・とろみのつけ方 オクラvs. filé powder
もう一つ主要なバリエーションはとろみの付け方です。上記の通りオクラあるいはfilé powderを用い、New Orleansの伝統的な製法では、それらとフランス料理のdark rouxを合わせるそうです。今回のレシピではオクラ&dark rouxを使います。
他にもいくつかあるのですが、まあ前置きはこの辺りにして、いよいよ調理に入りましょう。
“Seafood Gumbo”の材料(6人分…くらい?)
では、Seafood Gumbo(ガンボ)の本格レシピです。材料は以下のとおり。
・エビ(有頭) : 700g
・オクラ : 250g
・玉葱 : 1個
・ピーマン : 1個
・セロリ : 1本
・大蒜 : 3片
・ソーセージ: 1/3カップ
・トマト : 1個
・カニ(小) : 2~3杯
・牡蠣 : 0.5 l
・ベイリーフ : 2枚
・タイム : 1tsp
・パセリ : 2tbsp
・油 : 1/2cup
・小麦粉 : 1/2cup
・Creole seasoning : 適量
本来はトマトはCreole tomato、ソーセージはアンドゥイエット(内臓入りソーセージ)がいいのですが、手に入らないので、それぞれ普通のトマトと普通のソーセージで代用。
ちなみに、少しお高いですが、アンドドゥィエットの代用はジョンソンヴィルのスモークブラッツ(396g)がオススメです。今回は金欠で手が出ませんでしたが…笑
“Seafood Gumbo”の作り方 概要
作り方の概要は以下の通りです。
・エビは殻をむいて、身は冷蔵庫に、頭と殻は出汁をとるのに使う。
・オクラは輪切りにしてフライパンで”粘り成分”が乾くまで水気を飛ばす。
・大きな鍋に小麦粉と油でルー(dark roux)を作る。
・みじん切りにした玉葱、ピーマン、セロリとネギの白い部分を炒める。
・ニンニクとソーセージを加えさらに炒め、皮をむいて刻んだトマトを加える。
・カニと牡蠣を濾した汁、エビのストック、オクラ、シーズニングを加えて、煮込む。
・エビとネギの緑部分を加えてさらに煮込み、最後に牡蠣を加える。
・火から降ろし、パセリを加えて、サーブする。
ちなみに、参考に使ったレシピでは煮込み時間が45分とかなり短めに書かれていました。現地で食べた感じからも、結構煮込まれている印象でしたし、そもそもじっくりゆったりが信条のクレオール料理ですから、しっかりと長時間煮込むのがオススメです。
さて、では行ってみましょう!!
“Seafood Gumbo”を実際に作ってみよう!
<<食材の下処理>>
エビは頭と殻を外し、背ワタを取ります。頭と殻は水洗いし、身は片栗粉と塩で揉みこみ汚れを取ります。
牡蠣は片栗粉、塩、水で汚れを落とします。エビも牡蠣もしっかりと水気を切ってから、軽く塩をふりかけ、白ワインでマリネして冷蔵庫へ。
カニは水洗いで汚れを落とします。甲羅ごと半分に切っておくのがオススメ。もちろん外卵も使います。蟹はミソ、卵のあるコッペガニがオススメです!!ウィンナーは1cm大くらいにカット。
玉ねぎ、ピーマン、セロリ、ネギ、ニンニク、パセリはみじん切りにする。(ネギは白い部分と青い部分を分けておく)トマトは皮をむいて刻む。また、オクラは輪切りに。
あらかじめスパイスを合わせてCreole seasoningを用意しておく。
>>Creole seasoningの調合はこちら<<
お米は塩水で炊く。完成に合わせて。。
<<本調理>>
エビの頭と殻をオーブンで焼き、水気を飛ばす。まずオーブンでしっかりと焼いておかないと、意外とエビの殻(頭)からは水分が出てきます。しっかりとエビの頭の水分を飛ばして、こんがり香ばしく炒められるようにしておきましょう。
鍋で玉ねぎ(分量外)を炒め、オーブンで焼いたエビの頭と殻を加える。ヘラでエビの殻を潰すようにしながら炒め、ブランデーを入れてフランベし、アルコールを飛ばしたら水を加えて煮込む。
*アメリケーヌソースの作り方を意識してみました。エビの頭はしっかりガシガシ潰しましょう。
フライパンでオクラを水気が飛び、とろみ成分が乾くまで炒める。とろみ成分は少し焦げやすいので要注意です!!
鍋に油と小麦粉を入れ、満遍なくかき混ぜルーを作る。Creoleではルーはやや薄めの色に、Cajunでは濃い色に仕立てるらしい…。
みじん切りにした玉葱、ピーマン、セロリとネギの白い部分を加え、柔らかくなるまでソテーします。大蒜とウィンナーを加えさらにソテーし、皮をむいて刻んだトマトを加えます。
牡蠣の2/3量をみじん切りし、漉します。最終的には汁を濾した後の、身も加えてしまいます。
エビの出汁を漉します。
カニと濾した牡蠣、エビの出汁、オクラ、シーズニングを加えて煮込む。右画像は3~4時間煮込んだもの。いい感じになっています。。
エビとネギの緑の部分を加えて、ネギの青々した感じがなくなりお汁に馴染むくらいまで煮たら、その後牡蠣を加える。牡蠣に火が通り、縮みかければもう食べられますが、弱火でもう少し煮込んで牡蠣も十分に馴染ませるのがオススメ。右下画像がさらに煮込んだものです。カニの外卵とかもいい具合に溶け出して(?)かなり素敵な状況です。
最後に火から降ろしてパセリを加え、ご飯にかけてサーブすると…完成!!
<<完成>>
甲殻類の濃い〜出汁の旨味が全体に溢れた至福のいっぱいの出来上がりです!!
現地では、バケットが添えられていたこともあったので、お好みで合わせてどうぞ。。
ちなみに、トップ画像は実家でクリスマスディナーとして作った時のやつです。やはり、器で大分印象が変わる。。
人気ブログランキング参加しています。
押してくれると嬉しい。。