“Gravlax/Graavilohi(グラブラックス/グラービロヒ)”とは?
Gravlax/Graavilohiというのはスカンジナビア半島周辺の国々で食べられるサーモン料理の一つで、端的に言えば”サーモンの塩漬け”です。スカンジナビア諸国といえば、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの三国ですが、それらにフィンランド、アイスランド、エストニアなどを加えた、いわゆる北欧諸国で広く食べられています。
Gravlaxというのはスウェーデン語でして、フィンランドではGraavilohiと呼ばれます。他にもアイスランド語やエストニア語でもそれぞれにこの料理を示す名称があるようで、それだけそれぞれの国に根付いた料理と言えます。
Gravlax/Graavilohiというものはそもそもは漁師料理だったようで、塩漬けをした鮭を砂に埋めて発酵させたのが始まりだったのだとか。現在では生のサーモンを塩、砂糖、ブラックペッパー、ディルで漬けて、数日熟成させて作ります。そのまま食べても美味しいですが、パンに挟んでサンドイッチにしてもおいしく食べられます。

その他、スープなどの材料として使っても、サーモンの旨味が凝縮されているので非常によろしいです。いわばマリネのようなものですから、サーモンのスープLohikeitto(ロヒケイット)に使ってもバッチリです。
ちなみに、Wikipediaによると、スカンジナビア諸語において”grav”が”地面に穴を掘る”を意味し、”lax”が”鮭”を意味するそうで、Gravlaxとは”地面に埋めた鮭”という料理名な訳ですね。
“Gravlax/Graavilohi”の本格レシピ!!
- キッチンペーパーを用意します。このキッチンペーパーはこの後サーモンを寝かせる間、サーモンを包んでおくものなので十分な大きさ用意してください。先ほど調味料をまぶした面を下にしてサーモンをキッチンペーパーに載せ、先ほどと同様に全体を覆い尽くすように調味料をまぶしていきます。調味料をまぶし終えたら、キッチンペーパーでサーモンを包み込み、重石をのせて冷蔵庫に入れます。このみにもよりますが、1~2日程度寝かせて熟成させます。味の具合の確認には、適宜端の方を少し切って食べてみると良いでしょう。重石の重さに関してはそれぞれですので一概に言うのは難しいですが、参考までに僕の場合一回り小さいバットをのせた上に300mlほどの水をいれたポリ袋をおいて使っています(寝かせる期間はだいたい1日です)。重石は重いほどに調味料の浸透速度も浸透量も増しますので、浸透させすぎないように注意しながら適宜調整してみてください。
- 食べる際には、薄くスライスして食べると良いです。その際はhovmästarsås(マスタードソース)をつけて食べると北欧風です。作り方は簡単で、上に書いた材料をボウルに入れて、泡立て器で満遍なくかき混ぜるだけです。
そのまま食べてもいいですし、上に書いたようにパンに挟んだり、スープの具に使っても美味しく食べられます。
Hyvää ruokahalua!!
