“Tom yum goong(ต้มยำกุ้ง)トムヤムクン”。世界三大スープの一角。【タイ料理本格レシピ】

” Tom yum goong(ต้มข่ากุ้ง) “って何?

Tom yum goong(ต้มยำกุ้ง)トムヤムクンといえば、日本でも一番有名と言っても過言ではないタイ料理の定番スープ。タイ特有の食材を使った独特の香りと辛味、酸味が特徴的な なかなかに刺激的な味わいの一品である。

ちなみに”トム”は煮る、”ヤム”は混ぜる、”クン”は海老を意味するタイ語で、”トムヤムクン”というのは”海老のトムヤムスープ”という意味になる。また、メインの食材を海老の代わりに鶏肉や魚にすることで、それぞれ”トムヤムガイ”、”トムヤムプラー”と呼ばれ、豊富なバリエーションがある。

トムヤムクンって”タイのお味噌汁”みたいなもの?

トムヤムクンは日本でも非常に認知度が高く、”タイ料理といえばトムヤンクン”と思っている人も多いだろう。そのせいか、どうやらタイ人にとってのトムヤムクンは、日本人にとってのお味噌汁のようなものだという認識が広がっているらしい。

実際、僕のタイ出張の常宿でも滞在期間中の食事で1度は必ず出てくる料理であり、さらに現地ではインスタントの”トムヤムクンの素”や”トムヤムヌードル”などが売られてい流など、タイの一般家庭でも非常に親しまれている料理であることは確かである。

しかし、タイの人々にとって”トムヤムクン”は別に日本で言うところの味噌汁のように毎日食べるようなものではないのだそう。その理由はタイにはトムヤムクン以外にも非常に多くの種類のスープがあるからだという。

以前紹介した”トムカークン(海老のココナッツミルクスープ)”などもその一つ。

最近は日本人でも毎日お味噌汁を食べている人はそこまで多くないだろうけれど…。ちなみに、知り合いのタイ人から聞いた話だと、タイの人たちはあまり自分の家で料理をしないらしい。夕食なども屋台ですましてしまう人が多いのだそうだ。

そんな文化があってなのか、バンコクあたりの若者向けのマンションであれば冷蔵庫もキッチンもないということもザラなのだとか…。かなり不便な気もするが、果たして本当なのだろうか。

世界三大スープと”トムヤムクン”

ところで、実は”トムヤムクン”というのは世界三大スープの一角である。

世界3台スープというのはこのトムヤンクンにフランスのブイヤベースと中国のフカヒレスープを加えた3種のスープのことを言うらしい。ロシアのボルシチ(厳密にはウクライナの料理)も可換なのだとか…。

そもそも誰が決めたのかもよくわからないし、 この”世界三大スープ”というフレーズは、実は販売戦略の一つだったという説もあるのだとか。まあ、今ではそれなりに浸透しているのだから良しとしよう。

ちなみに、こう言った”世界三大〜”というのは日本固有のもので、世界では通用しないことも多いので注意されたし。

ともかく、それだけ日本人の間に浸透しているスープだということですね。

そういえば、世界3大スープの名を冠している割には、どのスープも本格的かつ伝統的なレシピってあまり出回ってませんよね。やはり、独特の食材を使っているのがネックなのでしょうか。

本格”トムヤムクン”にはタイ食材が必須。。

トムヤムクンといえば上記の通り、独特の香り、辛味、酸味を持つスープですが、これらはタイ特有の食材を使用することで生み出されるものである。この独特の味を日本の食材で再現することはなかなかに難しい…というか、正直なところ不可能だろう。

トムヤムクンでは、それらタイ食材の代表格がほぼオールスターで使われる。タイ独特の食材についてはこちら>>”独特の香りが癖になる!!替えのきかないタイの食材達!!

ちなみに僕は、タイ食材の購入には楽天からKrua Thai Kitchenを利用している。

ちなみに、食材ではないが、タイでは汁物を入れるトムヤム鍋という独特な食器がある。

トムヤム鍋とは言っても、トムヤムクンだけでなく他の料理も盛り付けられる(上の写真はグリーンカレー)。日本の旅館などで出てくるコンロ付きイロリ鍋のようなもので食事中も熱々の状態を保ってくれる。

“トムヤムクン”の本格レシピ

Tom yum goong(トムヤンクン) : タイ風海老のスープ

スパイシーさと酸味がたまらないタイ料理の王様。ふんだんにタイ特有の食材を使用した海老のスープ。
Course Soup
Cuisine Thai
Servings 4 people

Ingredients
  

  • 400 海老
  • 400 ml 鶏がらスープ
  • 2 レモングラス(12cm)
  • 5 cm ガランガル カー
  • 2~3 ホムデン 手に入らなければエシャロットで代用
  • 2 大さじ フィッシュソース (ナンプラー)
  • 1 パック フクロダケ 或いは ヒラタケ
  • 2~3 プリッキーヌ *唐辛子
  • 3 1/2 大さじ ライムジュース 或いは レモン汁
  • 1~2 コブミカンの葉
  • 4 ミニトマト
  • 適量 パクチー

Instructions
 

下処理

  • まずは海老を下処理します。頭と尾だけ残して殻を外す。背ワタをとり、軽く水洗いしたら冷蔵庫に戻しておく。
    *殻は出汁を取るので捨てずに取っておく。
  • 鶏がらスープ(少し薄め)を鍋に煮立てたところに先ほどの海老の殻を入れ、煮込んで海老出汁をとる。
  • 15分程煮込んだら、濾し器を使って殻を濾し、出汁(スープ)を抽出する。
  • プリッキーヌはスプーンの腹で潰し、ガランガルは皮をむいて薄切りにする。さらにレモングラスは綿棒などで叩いてから2cmほどのぶつ切りにし、ホムデンは1/4球状に切る。
  • パクチーは葉の部分と茎の部分を切り分ける。

本調理

  • 鍋に先ほど取ったスープを注ぎ、プリッキーヌ、ガランガル、レモングラス、ホムデンを入れて火にかける。
  • ふつふつと煮立ってきたらパクチーの茎の部分のみを加える。この段階でナンプラーも入れる。
    *葉の部分は、煮込むとしおしおになったり変色したりするので入れずに最後までとっておく。
  • 好みのサイズに切ったきのこを加えて、さらに煮る。
    *長時間煮込むときのこが萎んでしまうので、ここからは5~10分ほどで仕上げるように意識する。
  • きのこに火が通ってきたら、先ほど冷蔵庫に入れておいた海老を加え、さらにライムジュース(あるいはレモン汁)を注ぐ。
  • さっと煮て海老に火が通れば、完成直前にミニトマトを加える。このタイミングで、味を確かめ、味が足りないようであれば塩やナンプラーなどで調味する。
  • 最後にパクチーの葉の部分を加えれば出来上がり。

Notes

実は最後に加えるミニトマトがトムヤンクンの味を決める重要な要素の一つ。これを入れるか入れないかで味わいが全く変わります。トムヤムクンの独特な酸味は、レモングラスやガランガルといったタイ特有の食材だけでなく、トマトの酸味も一役買っているのです。
Keyword スパイシー, 激辛

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