“ロヒケイット(Lohikeitto)”とは?
Lohikeitto(ロヒケイット)というのは、フィンランドのサーモンを使ったスープのことを意味する。フィンランド語でLohiはサーモン、keittoはスープを意味するのでまさに文字通りそのまま”サーモンのスープ”である。

サーモンといえば、フィンランドをはじめ北欧諸国で広く消費される魚介であり、北欧料理といえばサーモンを連想する人も少なくないのではないだろうか。フィンランドではサーモンは塩漬け、燻製、発酵、etc…の保存食から、ステーキやスープなど幅広い調理法で食べられてきた代表的な食材であ理、多くのサーモン料理が存在する。
中でも”ロヒケイット(Lohikeitto)”は、家庭でもレストランでも提供される最もメジャーな料理の一つであり、もはや国民食と言っても過言ではないかもしれない。

フィンランドの食文化に欠かせない2大食材であるサーモンとジャガイモをたっぷりと使い、北欧で定番のハーブ”ディル”の香りが散らされたクリーミーな優しい味わいのスープ。食材を少し大きめにしてゴロゴロとした食感を楽しむのも魅力の一つ。
北欧料理と言っても、食材は日本でも手に入れることのできるものばかり。是非一度試してみてはいかがだろうか。
それでは、フィンランドの”おふくろの味”とも言える”Lohkeitto”のレシピを紹介しよう。
“Lohikeitto”の本格レシピ!!

Lohkeitto フィンランドのサーモンクリームスープ
サーモンとジャガイモをふんだんに使ったフィンランドのクリームスープ。香りづけには北欧定番のハーブであるディルを使う。
Ingredients
- 300 g サーモン フィレ
- 3~4 個 ジャガイモ
- 1 本 人参
- 1/2 本 リーキ 下仁田ネギなどで代用しても良い
- 1 個 玉ねぎ(中)
- 1 1/2 大さじ ディル(乾燥)
- 500 ml 水
- 150 ml 牛乳 or 生クリーム 100 mlほど
- 魚介のブイヨンキューブ *商品の推奨分量
- 20 g バター
extra
- 適量 サーモンのアラ あれば出汁をとる>その場合ブイヨンキューブは使わない
- 適量 ディル(生) 飾り用
Instructions
下準備
- サーモンは一口大に切って、軽く塩とディルをまぶしておく。10分ほど置いて、水分が出てきたら表面の水気をキッチンペーパなどで吸い取る。
- 玉ねぎはざく切りに、リーキは輪切りあるいは千切りに、人参とじゃがいもは皮を剥いて一口大に切っておく。じゃがいもは皮付きのまま茹でて、冷水にとって手で皮を剥いても良い。
本調理
- 鍋にバターを溶かし、サーモンの表面だけ焼き色がつくまで炒める。火を通しすぎると油が抜けてパサパサになるので、中心は予熱で火が通る程度の加熱で止め取り出しておく。後ほど多少なりとも煮るので、火を通しすぎなければ、火の通りに関してはこの段階ではそこまで慎重にならなくとも良い。
- サーモンを炒めた鍋に玉ねぎとリーキを加え、塩ひとつまみを散らして玉ねぎが透き通るまで炒める。その後、人参とジャガイモを加えて、表面にやんわり火が入る程度までさらに炒める。ジャガイモの煮崩れが気になるなら、ジャガイモは仕上げの段階で入れても良い。
- 分量のブイヨンキューブを溶かした水(あればサーモンのアラからとった出汁)をひたひたになるまで注ぎ、中火でコトコトと煮込む。水の割合が多いと仕上がりを水っぽくなるので、水分が2/3~1/2量程度になるまで煮込む。
- 十分に煮詰められたら牛乳(あるいは生クリーム)を加え、弱火~中火で沸騰させないようにして温める。先に取り出しておいたサーモンとディル(乾燥)を加え5~10分ほど。最後に塩胡椒で調味し、皿に盛り付けてディル(生)を飾り付ければでき上がり。